【非人道的】禁止兵器となった5つの武器

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国家が戦争を行うときにルールがあるのはご存知でしょうか?

 

戦争は何でもアリの無法地帯とはなりません。

国家同士が行うため、お互いにルールを設けて無制限の殺戮が起きないように努めています。

 

今回は条約や国際法などで人道的な観点から禁止兵器に指定されている武器を5つ紹介します。

レーザー兵器

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レーザー兵器が禁止兵器にされる理由は、失明する危険性があることです。

 

生産が簡単、すぐ使えるという観点から量産されてからテロリストに使用されては危険だと各国が判断したことも背景にあります。

 

対空兵器としてレーザー兵器は検討されていますが、同様の理由から民間人が失明する可能性があるため使用禁止の運動が起きている。

気象兵器

気象兵器は実用化されていませんが、国際法では禁止兵器になっています。

 

これは都市伝説の話ですが、気象兵器の一つで人工地震を起こすなんて陰謀説があります。

 

どうやって起こすのかというと、地中で核爆弾を爆発させたり、地中の水を加熱して地殻変動を起こすと言われています。

 

もし実用化されても、気象に作用する兵器は禁止兵器になるため使うことはできません。

 

対人地雷

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禁止兵器に該当する理由は、安価で生産できため地雷が途上国を中心に残されて問題となった背景があります。

 

戦争が終わっても脚を失って社会復帰ができない、復興しても土地の安全が保障できないことがあります。

 

対人地雷は禁止されていますが、アメリカ、中国、ロシア、インドは禁止条約に締結していません。そのため、問題当事者である国が対人地雷を禁止兵器にしなければ対人地雷全面禁止条約の効果は少なくなります。

 

また、日本は長い海岸線を持っているため防衛は難しくなります。地雷を使用しない防衛方法を自衛隊は模索中です。

 

ダムダム弾

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ダムダムなんて変な名前をしていますが、名前からは信じられないほど非人道的な兵器です。

 

どのように非人道的なのか?

通常の弾丸は当たると一直線に貫通、残ることはあります。

しかし、ダムダム弾が命中すると体内で弾頭が裂け、広がった弾頭で傷口が広がり、体内の肉組織がぐちゃぐちゃになります。

 

ケガするだけなら戦争だし仕方ないと思うかもしれません...

 

しかし、ダムダム弾は「苦痛を与える」ことに特化した弾丸です。

ダムダム弾を当てられた兵士は肉体への損傷が激しく、えげつない痛みを感じるらしいのです。

 

そのため、ダムダム弾は禁止兵器になっています。

 

クラスター爆弾

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クラスター爆弾は誰もが聞いたことがあると思いますが、これも禁止兵器です。

クラスター爆弾とは爆弾のケースのなかに小さな爆弾を入れて広範囲に爆発を起こす兵器です。広い土地の制圧に使われます。

 

禁止兵器になっている原因は不発弾です。

 

爆弾のケースから飛び出した小さな爆弾が、そのまま爆発すれば問題ありません。指向性の爆弾を落とすときは弾頭が下を向くようにパラシュートで投下します。そのとき、落下速度が落ちて爆弾が起爆しない、木の枝に引っかかり不発弾になることがあります。

 

戦争が終わっても庭の木に引っかかること、おもちゃと誤認されて児童が巻き込まれるなど、民間人にも被害が及ぶ点から禁止兵器になりました。

イスラエルに原発を攻撃されたイラク

イスラエル空軍が「先制的自衛」を目的にイラクの原子炉を(作戦名 バビロン作戦)で攻撃したものです。

 

原発イスラエル空軍の爆撃で破壊されましたが、稼働前であったため放射能の拡散は起こりませんでした。これはイラク核兵器を持つ危険性があった、防衛であると説明をしますが、イスラエルは非難されました。

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フランスから支援を受ける

イラク原発の技術を研究していましたが、自力で原発は建設できないためフランスから技術を譲り受けました。

石油が将来的に枯渇することを見越したエネルギー政策であるが、イスラエルは核開発だと疑っていました。そして、パレスチナ解放機構からイスラエルが既に核兵器を所有していると情報を得たことによりイラクは核開発に着手しました。

 

イラクに原子炉ができると核兵器に使用する濃縮ウランを作ることができるためイスラエルは警戒していました。

イスラエルによる工作

イスラエルはフランスに原発の技術提供を辞めるように交渉したが断られました。

そのため、イスラエル諜報機関モサドを使って妨害を行いました

イラクの核開発責任者をホテルで殺害

・原子炉開発する企業のローマの事務所と重役の自宅が爆破

・港に保管していたイラク向けの原子炉格納容器が爆破

 工作活動を行っても原発の開発は止まらずイスラエルは武力攻撃を決定しました。

 

バビロン作戦

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イスラエルは1981年に計14機の戦闘機と一緒に飛び立ちました。

イスラエルイラクは国境を接していないので、ヨルダンとサウジアラビアの領空侵犯をしながら飛行します。

 

モサドイスラエル諜報機関)は事前に対空砲とレーダーの位置を調査、死角となる空路を導き出しました。イスラエル空軍は探知されないように超低空飛行をします。戦闘機が地面に衝突する可能性があり、難易度の高い作戦です。

 

この日のためにパイロットは訓練を行い、16発の爆弾を14発命中させて、原子炉を完全に破壊、空軍機は反撃に遭うことなく帰還しました。

もし、これが稼働中の原発であった場合はイラクを中心に数十万人以上の被害が出たのは明白です。

 

当初、何の発表も受けてないイラクは攻撃した国を特定できませんでしたが、翌日イスラエル政府の発表で判明します。

イスラエル原発が稼働してからでは「死の灰」が舞う危険性があるため、自国民を保護するために行ったと主張です。

 

 

 

 

幻の満州へのユダヤ人移民計画(河豚計画)

1930年代に計画されたユダヤ人難民を満州に移住させる計画、河豚計画(フグけいかく)と呼ばれた。

ヨーロッパから招き入れて自治区を建設する予定であったが、日本がナチスと接近するにつれて不可能になりました。

 

当時のナチスユダヤ人を迫害していたため、日本とナチスの接近の妨げになるため日本はユダヤ人を満州に招き入れることができなくなりました。

 

河豚計画の概要

なぜ河豚なのか?とおかしな名前だが、しっかりとした理由があります。

ユダヤ人の受け入れを有益だが危険性もあるという二面性を、美味ですが有毒性もあるフグに例えました。

 

ドイツ系ユダヤ人を満州に招き、アメリカ系ユダヤ人の資本を満州に誘致することで満州を発展。対ソ連の防衛を満州国に担わせることを計画していました。

ユダヤ人移民計画の失敗

構想はできていましたが、ユダヤ人の移民計画は失敗しました。

 

1939年に独ソ不可侵条約が結ばれ、ドイツーソビエトー日本の移住ルートが難しくなり、ポーランド侵攻によりユダヤ人はバルト諸国に逃げ込みました。しかし、翌年にソビエトが進行して来たため欧州からユダヤ人が移住することは不可能になりました。

また、太平洋戦争が勃発してユダヤアメリカ人からの支援は望めなくなりました。

もし成功していたら

満州国内に本当にユダヤ人が移住していたら満州国が大きく発展したことが望めます。満州の開発を行わせる代わりに、ユダヤ人の宗教や文化の自由を認めるので両者にとって利益がある計画でした。

 

ユダヤ人がイスラエルではなく満州流入した場合は満州が現在のように発展していたかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

もし太平洋戦争で本土決戦(ダウンフォール作戦)が実施されたら

 

 

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日本が太平洋戦争でポツダム宣言を受け入れずに本土決戦をしていたら、なんて一度は想像したことはあるでしょう。

 

山奥にこもるのか?日本人全員が玉砕するのか?ベトナム戦争みたいにゲリラ戦を展開することもあるかもしれません。

 

爆撃をしても抵抗する日本に対してアメリカ軍は太平洋戦争を終結させるために本土決戦の計画していました。

 

本土決戦にあたり、原子爆弾化学兵器の無差別散布、毒ガス攻撃の使用も想定されていました。もし実行されていれば、日本本土が壊滅的被害を受けるのは明白です。

 

今回はアメリカ軍が太平洋戦争末期に実行しようとしていた日本本土上陸作戦についてご紹介します。

 

東京を占領する「ダウンフォール作戦」

海上封鎖で資源を枯渇させ、原子爆弾の投下、サリンマスタードガスの散布が予定されていました。

 

作戦の目標は南九州を攻撃するオリンピック作戦、関東地方を攻撃するコロネット作戦に別れています。

 

ここで疑問となるのが、南九州を攻撃する理由です。これも単なる陽動ではなく意味があります。

オリンピック作戦

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オリンピック作戦は関東上陸を支援するために必要な飛行場の確保です。

九州が選ばれた理由は4つあります。

  • 鹿児島湾に軍艦が停泊しやすい
  • 北に九州山地があるため防衛しやすい
  • 平地があるため飛行場を作れる
  • 日本全土がB-29射程内になる

B-29の航続距離が5000㎞、南九州を中心に半径2000㎞で円をかくと日本全土がB-29の爆撃範囲に入ります。その他にも中距離爆撃も空襲に参加できるようになります。

 

この作戦を実行するためにアメリカは40万人以上の兵力を用意しました。史上最大の上陸作戦、ノルマンディー上陸作戦では約15万人の兵力が投入されたため大規模な上陸であることがわかります。

 

日本側はほぼ正確に予想していたが、資材不足やシラス台地の掘削に難航したため防衛陣地は完成しませんでした。

コロネット作戦

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コロネット作戦は相模湾九十九里浜から日本本土に上陸して連合軍が30日で東京を包囲します。

 

相模湾が上陸地点に選ばれたのにも理由があります。

  • 東京から横浜間への交通網が整備されている
  • 厚木飛行場や藤沢飛行場が確保できる
  • 平野なので車両や兵士が移動しやすいこと
  • 相模川を利用して静岡方面の日本部隊を阻止できる

 

相模湾には30万人、九十九里浜海岸24万人を上陸、海軍や空軍も加わり107万人が参加する計画です。

その他にもジェット戦闘機、艦砲射撃、化学兵器が使用される予定でした。

これに対して日本は決三号作戦で対応しようとします。

 

特攻機による自爆、沿岸付近では人間魚雷による攻撃、装備は各自が用意して農具しか準備できない人もいました。

 

大本営は民間人のみでは防衛陣地を敷いても戦線が維持できないと判断、攻撃陣地のみを設営して敵の補給基地や飛行場の設営を妨害をします。その間に内陸の日本軍機動部隊の応援を待つという戦略です。

ダウンフォール作戦後の日本

少なく見積もっても本土決戦では日本では300万人の死傷者が出たとアメリカは予想しています。

東京を占領しても太平洋戦争は終戦せずゲリラ戦に発展すれば、更に被害は大きくなったでしょう。

ソ連軍も参戦して北海道や東北地方も占領されて太平洋戦争後の歴史は変わっていたでしょう。

 

日本上陸作戦にに伴い米軍は50万人の被害を予想しており、実際に勲章(パープルハート章)を50万個の勲章を製造していました。

 

仮にダウンフォール作戦が実行された場合、原爆による都市の壊滅、人口の大幅な減少、化学兵器による農地への打撃により日本が復興することはできなかったことが推測されます。